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「アイヌの治造(仮)」は「TOKYO アイヌ」と正式にタイトルを変更し、
ウェブサイトのページも右記に変更いたしました ⇒ 「TOKYO アイヌ」映像製作委員会

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毎年11月に東京中野で開かれている「チャランケ祭」にて


 「アイヌの治造」映像製作にあたり

 
 
アイヌとはアイヌ語で「人間」を意味する。

 
自然=神々との豊かな交流を軸に独特の文化を育ててきたアイヌの人々は、アイヌモシリ(=人が住む静かな大地)と呼ぶ現・北海道から東北にかけて、狩猟採集と交易を中心に平和に暮らして来た。

 明治2年、明治政府はアイヌモシリを、それまでの外地=蝦夷地という呼称から北海道へと命名し日本の国土に編入する。以来、北海道は新生明治国家のフロンティアとなり、アイヌ民族は一方的に土地や言葉を奪われ、北米のインディアン(ネイティブ・アメリカン)たちのように同化政策の嵐の中、少数民族として困難な時を現代まで生き抜いてきた。
 浦川エカシにその辺の事情を尋ねると、「俺はそんなに差別は受けなかったなあ」と、笑い飛ばすから不思議だ。

 かつて村相撲の猛者でもあったという赤銅色に鍛え抜かれた体躯に、真っ白な長い髭をたくわえ、白いスーツもダンディに着こなすエカシ。
 思い立つと、見捨てられ壊されたお宮のために、死んでいったハンセン氏病患者のために、汚された湖や殺された獣たちのためにと東奔西走して祈りを捧げるエカシ。

 「人間が宇宙に捨てたゴミを吸い取る巨大な掃除機を、色んな国が協力して作れないかなあ〜」と突然呟いたかと思うと、「捨てられた釣り糸や針で怪我をする水鳥たちが可愛そうだ」と、その回収装置を懸命に工夫して作ったりする。しばらくして確かめると、「いやあ、あれは上手く行かなかったよ、ワッハッハ」と表情豊かなその目を細めながら豪放磊落に笑う。

 ことの成否はともかくとして、その姿は、誰をも惹き付けずにはおかない人間の魅力に溢れている。


1996年山梨県大月市に
建設中のポロチセ
ロシア訪問のひとコマ
ロシア先住民の鉄砲を構えて
ご満悦のエカシ


 時にはいたずらっ子のように、時には深い柔和な光を宿すその目とずば抜けたエカシの行動力は、いままでにも多くの武勇伝を成し遂げてきた。

<武勇伝その1>
 ねじ回しも無しで、廃材や捨てられたパーツを広い集めてハンドメイドの自転車を作り出し、村の自転車競争で優勝を争う。ブレーキも無い継ぎ接ぎの自転車で、真っ赤な顔で馬車馬のごとく先頭を追うエカシを観て、村の人々は総立ちで大変な声援を送ったという。

<武勇伝その2>
 小学校に鉄砲を持って通う。狩人として先生たちからも黙認されていたようで、ほとんど授業に出ずに家の手伝いと狩りに精を出す日々。おかげで読み書きはどうも具合が悪いが、それとて、大手と五分で仕事をして来たわい!「ワッハッハ」という具合。

<武勇伝その3>
 冬猟で追いつめた蝦夷牡鹿を素手で仕留める。目をそらさないようにしてゆっくり横に回り込み、飛びつきざま首を締め付け先ずは相手を倒すんだと、手振り身振りで感慨深そうに話すエカシ。

 そして、45才で家族を北海道に残し単身上京。
 最初は現場の車で寝泊まりしながら、持ち前の人間的魅力で信頼関係を築き、2年後には解体業の会社を起こし家族を呼び寄せたという。現在は娘夫婦に会社を任せて、重機を持ち込み、荒れ地を一人で開墾しながら長年の夢である「カムイミンタラ」の建設に精を出す日々である。

 エカシの佇まいのそこかしこ、そして語られる体験のそこかしこには、現代の和人にはあまり見られぬ、独特の豊かな風情が感じられる。その魅力に引き寄せられるようして、エカシの周りには大工の棟梁だの、製材所の親方だの、大学教授だの多くの男たちが集まってくる。

 「
昔は、女たちが集まって来たもんだがなあ。」とエカシ。

 治造氏には失われつつあるアイヌの魅力が確かにあると、姉の古布絵作家で関東圏のアイヌ民族運動の草分け的存在の宇梶静江さんも太鼓判を押す。そう言えば静江さんの長男で俳優の宇梶剛さんが、かつて千人を超す暴走族のリーダーだった時にでっかいお灸を据えたのも、アイヌの治造叔父の一面であった。


 私たち「アイヌの治造」映像製作委員会は、アイヌの魅力の一端を体現して生きる治造エカシの姿を、後世の人々に映像として伝えるべきと考えるものたちの集まりである。この映画は、同時代を生きながらもその文化的背景や資質が、異なる人生の風情を醸し出すことを先ずは写しとりたいと願う。

 エカシの揺るぎない自信を支えているものは、制度や組織に頼らず、自分の腕一本で人並み以上の仕事をこなし、生き抜いて来たという自負だろう。その時、山の恵のいただき方や猟の仕方、奥山からの材の切り出し方、馬や人の使い方、重機の使い方直し方、さらには喧嘩の仕方まで、それらは全て森を生き抜くために森から学ぶように、エカシが身を以て世界から学んだかけがえのない智恵と技術の一つ一つなのである。

 さらに言えば、このドキュメンタリーは、農耕による蓄財と計画経済ではない、狩猟採集で醸成された文化の魅力にも関心を寄せている。また、文字を制度の中心に置かなかった文明の魅力も想起させるものであり、多くの日本人の記憶から一方的に消されて来たアイヌ民族と和人たちの、生きられた関係史の端緒に触れるものでもありたいと願っている。

 そして、この一本のドキュメンタリーが切り開く地平は、日本列島の生活文化の多様性と豊かさに貢献してきたアイヌ民族の存在の喚起は言うまでもない。その向こうには、未だ観ぬ列島北方を舞台とした日本独自の西部劇(アイヌと和人たちが織りなす異文化間のストーリーと活劇という肥沃な物語の土壌)の登場を願っていることも追記したい。

 ここに、製作委員会は、多くの方々からの製作費の協力を呼びかけたい。


「アイヌの治造」映像製作委員会 関係者一同

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 協力券の購入について

 ◆個人協力券/1枚5,000円 *何枚でも購入可能
 1枚購入につき、特別PR用DVD1枚製作委員会ニュースの送付
完成時の特別試写会2名様までご招待

 ◆上映団体協力券/1枚50,000円 *何枚でも購入可能
 1枚購入につき、1回分の上映権利、特別PR用DVD2枚
製作委員会ニュースの送付、完成時の特別試写会5名様までご招待

 ◆購入方法
 
  ☆インターネットでのお申込
   こちらの「注文フォーム」(←別ウィンドウが開きます)よりご注文ください。
   ご注文受付後、郵便振込用紙を送付します。

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   購入ご希望の協力券の種類、枚数を明記の上、ご住所、お名前を以下まで
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 ●お申込・お問合せ先

  「アイヌの治造」映像製作委員会
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  TEL&FAX:045-472-6349 (スペース・オルタ気付)

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 製作委員会会員

宇梶 静江 (アイヌ古布絵作家)
大野 遼 ユーラシアン・クラブ
河野 眞一 (門川ふるさと文化財団)
里内 藍 (自然ジャーナリスト)
佐藤 真起 スペース・オルタ
寺地 五一 東京経済大学
ナタリア・リボヴィッチ OAK-to-all-relations culture art platform
成川 実花 留学アドバイザー
藤田 央 OAK-to-all-relations culture art platform
レオナルド・ペレガッタ (写真家 )


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